2007年10月02日

Unjust In Time

タイトルは変な英語ですが、元が変な英語だからこれでいいでしょう(いい加減)。

さあ、皆さんお待ちかねの、決勝日の帰りのシャトルバス事情です。

最初にお断りしておきますが、ここで取り上げるシャトルバス乗り場は道路が陥没した場所ではありません。道路は普通に通行できる状態であることを明記しておきます。
レース直後、カンガルーTVを返却するためにグランドスタンド裏へ。西シャトルバス乗り場の横を通りましたが、入りきれない人が通路にあふれて、その人ごみを抜けるのに10分かかりました。

返却後、シャトルバス乗り場は先程よりひどい状態であることは明白なので、時間つぶしをしました。

場内では、ビジョンや放送で、シャトルバス乗り場の番号と、乗り場が混雑していること、そしてバスとタクシーの運行に全力を挙げていること、最終バスの時間を過ぎても運行することが繰り返し案内されています。

特に最終バスの時間を過ぎても運行すると案内していることは、事実上、今回のシャトルバス輸送計画が崩壊したことを認めたことになります。

複数の手段で交通情報を入手すると、小山・御殿場やその周辺では渋滞は発生していない。週末には必ず発生する、東名高速の上り方向の渋滞(おおむね、横浜町田IC、海老名SAを先頭に10km以上の渋滞が発生する)も起きていません。
これは事前のアナウンスと、悪天候で観光客の出足が鈍ったことの相乗効果でしょう。

そして、スタンドは決勝中でも空きがありましたから、チケットが完売していない−−観客数は最大の14万に達していないため、輸送能力に余裕があるはずです。
更に、こちらのバス乗り場は道路の陥没は発生していません。

これだけの好条件が揃って、下に説明するような事態になりました。

20:00 グランドスタンド裏からシャトルバス乗り場へ移動開始。

場内道路でバスと関係車両が渋滞しています。この時間でも歩行速度のほうが速い

2007F1サーキット内渋滞

シャトルバス乗り場はこんな状態です。
2007F1シャトルバス乗り場3

20:28 列の最後尾に並びました。位置と進み具合からすると、乗車まで2時間ぐらいかかりそう。
21:00 後ろを見ると、バス3台分ぐらいの人の列が出来ています。前には比較にならないくらい大勢並んでいます(笑)
21:14 ついに他のルートで使っていたバス(多分、そのルートはほぼ人がいなくなった)2台を投入。
21:19 他のルートのバスから2台追加。
21:26 他のルートのバスから1台追加。

隣の乗り場「富士急ハイランド行き」の待ちがほとんどなくなり、そこで空いたバスの連続投入が開始されます。ところが、人員整理の係員達が複数台のバスに一気に人間を載せる事に慣れていないらしく、非常に手際が悪い(笑)。多分、バイトであろう若い子達でしたが、彼らが悪いのではなく、元々そうした事態が想定されておらず、教育されてないのでしょう。そんな中、1人で頑張ってスムースに乗車させようとしている係員(女性)が文字通り孤軍奮闘していました。

21:49 バス乗車(当初の最終予定時刻を過ぎています)
21:52 バス発車
22:14 御殿場駅到着

バスはあきらめてタクシーで帰ろうとした人もいたようですが、そちらも崩壊していたとのこと。

私の記憶が確かなら、事前にはシミュレーションが行われて問題ないとされていたはずですが、これだけ実態と乖離しているのは、以下のいずれかでしょう。

  • シミュレーションの計算式か初期値(あるいはその両方)が誤っている
  • シミュレーションの結果、上記のような状態となることが分かっていたが、どこかで握りつぶされたか無視した(あきらめた?)
  • 実はシミュレーションは行っていない

シミュレーションは万能ではなく、適切に行われて初めて意味を持ちます。そうでないシミュレーションは無意味です。

確かに、渋滞はしていませんでしたよ。2日目のエントリに書いたように、富士スピードウェイ内とその周辺でのバスと関係車両による、渋滞を除いては。そして、その渋滞が崩壊を招いたとしか思えません。付け加えれば、御殿場駅行きは距離が近いことから、用意されたバスも少なかったのでしょう。

断っておきますが、87年の鈴鹿も大混乱は起きていたし、20年間F1を開催していても行列や渋滞は消えることはありませんでした。10万人以上の人間が帰ろうとするのですから、混雑するのは当たり前です。

今回は規制をかけた挙句に、計画通りに進んでいないのですから、それ以前の話でしょう。

問題なのは、先に書いた輸送計画の崩壊。そして、「道路陥没事件」や「決勝開始までにたどり着けなかった事件」は除いて、何も問題がないかのように隠蔽されることです。事実が伝わらなければ、観客も備えも出来なければ、最適な方法の選択も出来ません。

もっとも、今回の方式では完全にシャトルバスに依存していますから、観客の出来ることは時間をずらすことだけです。そして、先に書いた好条件が揃いながら予定時間内に輸送完了出来なかったのは、明らかに失敗でしょう。


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posted by しんとう at 01:27 | Comment(4) | TrackBack(2) | サーキット
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
しんとうさんのエントリを、早く読みたいなと思ってたところでした。
TB返しさせていただきますね。
Posted by よ。 at 2007年10月02日 02:10
大変お待たせしました。

一応、スピードウェイ側は反省しているみたいですが、どれほどのものかは分かりません。
Posted by しんとう at 2007年10月02日 03:11
富士で5月のGTの倍の客を入れて成功するわけないと思ってましたから(というか今の運営になってからのGTレースを見たら誰でもそう思いますよね?)、個人的には「ほら見たことか」と言う程度で特に腹も立たないというか・・・ だから、今回起きたトラブルよりも「運営側が本気でうまくいくと思っていたのか」の方が興味があったりします。これまでにも大串さんとか一部のマスコミ人がblogや日記では吼えてましたけど、そう言う声があるのは知ってたのか知らずか。

私はもちろん自宅テレビでぬくぬくと観戦。面白いレースでした。マッサとクビサ、日本だとF3ですらあそこまでやらんからなあ。
Posted by ぼー松 at 2007年10月02日 20:58
ご自宅で快適にTV観戦されていのでしたら、シャトルバスを待つ必要もありませんので、お怒りにならないのは至極当然だと思いますが。
Posted by しんとう at 2007年10月03日 00:55
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なんか言葉も出ません
Excerpt: 富士スピードウェイにいる観戦者の皆さん。 とにかく今日、無事に帰宅できますよう、
Weblog: ぷらり途中下車の日々
Tracked: 2007-10-02 02:17

L&G・・・ではなく
Excerpt:  類似したケースに関して色んな情報(酷い目にあったという人の話も含め)が出回っていたし、それらの情報を元に冷静に状況を判断すれば、だいたいどういうことになるかくらいは、ある程度判断力のある人なら判りそ..
Weblog: MotorsportsFlashback
Tracked: 2007-10-10 00:05
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